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クラウド会計ソフト比較|freee・マネーフォワード・弥生【税理士視点】

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「自分の事務所の記帳はマネーフォワード、顧問先にはfreeeを何件も入れている——結局、これから開業するならどれを選べばいい?」。開業税理士である筆者は、自事務所の経理をマネーフォワード クラウド会計で回しつつ、顧問先にはfreeeを多数導入してきました。両方を実際に使い分けている立場から、freee・マネーフォワード・弥生の3社を「税理士視点」で比較します。結論を先に言うと、会計ソフトは「自分の事務所用」と「顧問先用」を分けて考えるのが失敗しないコツです。

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税理士YC

中卒・元パチプロ。10年間の受験生活を経て税理士になった、開業したての税理士です(2026年2月開業)。「普通のルート」を通ってこなかったからこそ分かる、開業のリアルや失敗を発信しています。

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クラウド会計ソフトとは?税理士が選ぶ前に押さえる基本

クラウド会計ソフトとは、ブラウザ上で仕訳・帳簿付け・決算書作成までを行い、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込める会計ソフトのことです。インストール型(デスクトップ版)と違い、WindowsとMacを問わず使え、事務所と顧問先が同じデータをリアルタイムで共有できるのが最大の特徴です。税理士が選ぶときは、自分の事務所で使うソフトと、顧問先に勧めるソフトは必ずしも同じでなくてよいという前提を押さえておくと迷いません。

主要3社をひとことで言うと

  • freee:簿記の知識が浅くても入力しやすい「バックオフィス一体型」。DXを進めたい顧問先向き
  • マネーフォワード:仕訳ベースで簿記が分かる人向き。他サービスとの連携が広い
  • 弥生:実績と歴史があり、既存顧問先に利用者が多い。デスクトップ版の資産も強い
税理士YC
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「どれが一番いい?」より「誰が・何に使う?」で考えると、答えが一気に絞れます。

【結論】税理士視点でのfreee・マネーフォワード・弥生の選び方

先に結論です。自事務所の経理を効率化したいなら「操作に慣れているソフト」、顧問先に導入するなら「その顧問先のバックオフィス状況に合うソフト」を選ぶ、という二軸で決めます。筆者自身は、自分の事務所ではマネーフォワード クラウド会計(MF公認メンバーに登録済み)を使い、顧問先にはバックオフィスが未整備な事業者ほどfreeeを導入してきました。同じ税理士でも、用途によって主役が変わるということです。

迷ったときの早見

  • 自事務所用に、簿記の知識を活かして効率よく回したい → マネーフォワード
  • 経理担当がいない・簿記が不慣れな顧問先を任される → freee
  • すでに弥生を使っている顧問先が多い/デスクトップ資産を活かしたい → 弥生
税理士YC
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「自分に合う」と「顧問先に合う」は別物。ここを分けるだけで選定はラクになります。

freee・マネーフォワード・弥生を7項目で比較【一覧表】

3社の違いを、税理士がチェックすべき7項目で並べました。料金は各社の考え方が異なり(プラン制+従量課金など)、単純な「安い・高い」では比べにくい点に注意してください。

※表は横にスクロールできます

比較項目 freee マネーフォワード 弥生
主な対象 経理・簿記が不慣れな事業者/DX重視の顧問先 簿記が分かる人・自事務所/他サービス連携重視 既存利用者・デスクトップ派・幅広い事業者
代表プラン・基本料金(法人) ひとり法人 月2,980円〜(税抜・年払い時)。スターター5,480円/スタンダード8,980円/アドバンス39,780円(各 月額・税抜・年払い時、+従量課金)/エンタープライズは要問い合わせ ひとり法人 年32,736円/スモールビジネス 年59,136円/ビジネス 年85,536円(いずれも税込・年額) エントリー 年34,800円/ベーシック 年50,400円/ベーシックプラス 年84,000円(いずれも税抜・年額。クラウド版「弥生会計 Next」。別途デスクトップ版「弥生会計 26」あり)
操作思想 質問に答える形で入力。簿記知識が浅くても進めやすい 仕訳ベース。簿記が分かるほど速い 従来型の帳簿入力。会計事務所に馴染みやすい
顧問先側の使いやすさ 経理初心者でも入力しやすい ある程度の会計知識があると快適 昔から使う顧問先が慣れている
対応業務・連携 会計・申告・人事労務・請求などバックオフィス一体 会計・給与・請求・経費など連携が広い 会計・請求・経費・証憑を統合(Next)
会計事務所向け制度 freee認定アドバイザー制度(導入実績・個人資格・会費が要件、ランク制) マネーフォワード クラウド公認メンバー/認定パートナー制度 弥生PAP会員制度
移行・データ 他社からの取込に対応 他社からの取込に対応 デスクトップ資産・長年のデータ蓄積
公式リンク

freee会計 公式サイト

マネーフォワード クラウド 公式サイト

弥生会計 公式サイト

出典(2026年7月時点)

※料金の表記基準は各社で異なります(freee=税抜・月額(年払い時)/マネーフォワード=税込・年額/弥生=税抜・年額)。ユーザー追加や従量課金で総額が変わるため、実際の金額は各社公式の料金シミュレーションで必ずご確認ください(2026年7月時点)。

表を読むときのポイント

  • 料金は「基本料金+従量課金」の合算で考える(ユーザー数や取引量で変動)
  • 会計単体か、給与・請求まで含めるかで総額は大きく変わる
  • 顧問先に入れる場合は「顧問先が自分で入力できるか」を最優先で見る
税理士YC
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料金表の数字だけで決めると、あとで「機能が足りない・高くついた」となりがち。使い方から逆算しましょう。

freeeが向いている事務所・顧問先【顧問先に多数導入している筆者の視点】

freeeが力を発揮するのは、経理担当がいない・簿記が不慣れな顧問先です。筆者はこれまで、バックオフィスが整っていない事業者を中心にfreeeを多数導入してきました。銀行明細やレシートの自動取り込み、質問に答える形の入力で、顧問先自身がある程度まで記帳を進められるのが導入の決め手になっています。

なお筆者は、freeeの「認定アドバイザー」には登録していません。認定アドバイザー制度は導入実績・個人資格に加えて会費(有料サポートへの申込み)が要件で、その費用負担を理由に見送っているためです。制度に入らなくても顧問先へのfreee導入自体は問題なくできるので、「認定アドバイザーだから勧めている」わけではない、という点は正直にお伝えしておきます。

freeeが向いているケース

  • 経理担当を置けない一人社長・フリーランスの顧問先
  • レシート・請求書の自動化でバックオフィスをまとめて効率化したい
  • 会計だけでなく人事労務・請求まで一体で使いたい

freee会計の公式サイトを見る

freeeが向いている事務所・顧問先の詳細は、個別記事でさらに深掘りしています。

関連記事:freeeが向いている事務所・顧問先とは【顧問先に多数導入した税理士の視点】

税理士YC
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「顧問先が自分で入力できる」ことは、記帳代行の負担を減らし、顧問料の設計にも効いてきます。

マネーフォワードが向いている事務所・顧問先【自事務所で使う筆者の視点】

マネーフォワード クラウド会計は、簿記の知識を活かして仕訳ベースで速く回したい人に向いています。筆者は自分の事務所の経理をマネーフォワードで管理しており、MF公認メンバーにも登録済みです。仕訳の考え方が分かっていれば、会計・給与・請求・経費まで連携させて事務所全体の数字を一元管理できるのが強みだと感じています。

顧問先に入れる場合も、ある程度会計が分かる経理担当がいる会社や、他のクラウドサービスとの連携を重視する会社と相性が良い印象です。

マネーフォワードが向いているケース

  • 税理士自身・経理担当が簿記を理解していて効率を優先したい
  • 会計以外(給与・請求・経費)もクラウドで連携させたい
  • 銀行・カード・各種SaaSとの自動連携を広く使いたい

マネーフォワード クラウドの公式サイトを見る

マネーフォワードが向いている事務所・顧問先の詳細は、個別記事で解説しています。

関連記事:マネーフォワードクラウドが向いている事務所・顧問先とは【MF公認メンバーの開業税理士が解説】

税理士YC
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自分が毎日触るソフトだからこそ、操作の速さ・連携の広さは事務所の生産性に直結します。

弥生はどんな事務所に残る選択肢か

弥生は、すでに弥生を使っている顧問先が多い事務所にとって、依然として現実的な選択肢です。筆者自身は弥生を主力にはしていないため、ここは体験ではなく仕様・調査ベースでの整理になります。長年の実績とデスクトップ版(弥生会計 26)の資産があり、クラウドでも操作感が従来の会計ソフトに近いのが特徴です。

注意点として、従来の「弥生会計 オンライン」は新規受付が終了し、現在はクラウド版が弥生会計 Next」に刷新されています(会計・請求・経費・証憑を統合した3プラン構成)。これから新規で選ぶ場合は、旧オンライン版ではなくNextが対象になる点を確認してください。会計事務所向けには弥生PAP会員制度があります。

弥生が残る選択肢になるケース

  • 既存顧問先に弥生ユーザーが多く、データ移行の手間を避けたい
  • デスクトップ版の操作感・資産を活かしたい
  • 従来型の帳簿入力に慣れたスタッフ・顧問先が多い
税理士YC
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「新しいから良い」ではなく、既存顧問先の環境との相性で判断するのが弥生との付き合い方です。

よくある質問(FAQ)

freeeとマネーフォワードは、税理士にはどちらが人気ですか?

どちらも会計事務所向けの制度(freee認定アドバイザー/マネーフォワード公認メンバー)があり、広く使われています。筆者の使い分けは「自事務所=マネーフォワード」「バックオフィスが未整備な顧問先=freee」です。人気で選ぶより、用途と顧問先の状況で選ぶことをおすすめします。

簿記の知識がなくても使えますか?

freeeは質問に答える形で入力を進められるため、簿記が不慣れでも比較的進めやすい設計です。マネーフォワードは仕訳ベースなので、簿記が分かるほど速く使えます。

顧問先と会計ソフトは揃えるべきですか?

揃える義務はありません。事務所の効率という意味では揃っているほうが管理しやすい一方、顧問先ごとに最適なソフトが違うこともあります。筆者は「自事務所用」と「顧問先用」を分けて考えています。

無料で使える会計ソフトはありますか?

各社に無料お試し期間や機能制限付きの無料枠がありますが、決算書作成など業務で使う機能は有料プランが前提になることが多いです。最新の無料範囲は各社公式でご確認ください(2026年7月時点)。

途中で会計ソフトを乗り換えられますか?

各社とも他社データの取り込みに対応しています。ただし勘定科目の対応づけや期首残高の確認など移行作業は発生するため、できれば期の切り替えタイミングでの乗り換えが安全です。

まとめ|税理士のクラウド会計ソフト選びは「自事務所用」と「顧問先用」で分ける

クラウド会計ソフトは、freee・マネーフォワード・弥生のどれが絶対的に優れているという話ではありません。「自分の事務所で効率よく回せるソフト」と「顧問先の状況に合うソフト」を分けて選ぶのが、税理士視点での結論です。筆者は自事務所にマネーフォワード、バックオフィスが未整備な顧問先にfreeeという使い分けをしています。まずは無料お試しで実際の操作感を確かめ、自分の事務所の運用に合うものから固めていきましょう。

freee会計の公式サイトを見る

会計・業務ソフト全体の選び方は、カテゴリの総合ガイドでも整理しています。

関連記事:開業税理士の会計・業務ソフト選定ガイド【自分用+顧問先用】

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