税理士として開業するとき、「事務所のホームページやブログをどのサーバーで作るか」で手が止まる方は多いと思います。サーバーは一度契約すると乗り換えに手間がかかるうえ、表示速度や独自ドメインメールの使い勝手など、後から効いてくる要素が意外と多いからです。
筆者は開業税理士で、このブログ自体をConoHa WING(サーバー)とAFFINGER(WordPressテーマ)で運用しています。 実際に契約して使っている立場から、事務所サイト・開業ブログに向くレンタルサーバーを、公式の料金・仕様にもとづいて比較します。
結論を先に知りたい方のために、まず答えから書きます。
(この記事の料金・仕様は2026年7月時点で各社公式サイトを確認したものです。最新の金額・キャンペーンは必ず公式サイトでご確認ください。)
開業税理士がサーバーを1つ選ぶなら?【先に結論】
迷ったら ConoHa WING で問題ありません。 表示速度・管理画面の分かりやすさ・独自ドメイン2つ無料の特典がそろっていて、事務所のHPとブログを1つのサーバーでまとめて運用しやすいためです。筆者自身がこの環境でブログを運用しています。
ただし、優先したいものによっては選択が変わります。ざっくり次の通りです。
\当ブログもConoHa WINGで運営中/
そもそも士業のサイトにレンタルサーバーは必要?
レンタルサーバーとは、Webサイトのデータを置いて公開するための「インターネット上の土地」を借りるサービスです。 WordPressで事務所HPやブログを作る場合、この土地(サーバー)と住所(独自ドメイン)の2つが必要になります。
税理士事務所のサイトでレンタルサーバーが関わる用途は、主に次の3つです。

「無料ブログサービスでいいのでは?」と思うかもしれませんが、無料サービスは独自ドメインメールが使えなかったり、事業用としての信頼性・カスタマイズ性に制約があったりします。事務所という"看板"を出す以上、独自ドメインで運用できるレンタルサーバーを選ぶのが基本です。
比較の前に:税理士がサーバー選びで見るべき5つの軸
サーバーは多機能ですが、開業税理士が実際に気にすべき軸は次の5つに絞れます。

この5軸を踏まえて、3社を比較します。
【比較表】ConoHa WING・エックスサーバー・ロリポップ
事務所サイト・開業ブログでの利用を前提に、各社の主力プラン(ConoHa WING=ベーシック/エックスサーバー=スタンダード/ロリポップ=ハイスピード)を横並びにしました。料金は2026年7月時点・税込・12ヶ月契約で各社公式サイトに表示されている金額です。

※表は横にスクロールできます
出典(すべて2026年7月時点で確認)
- ConoHa WING 料金:https://www.conoha.jp/pricing/
- エックスサーバー 料金:https://www.xserver.ne.jp/price/
- ロリポップ 料金:https://lolipop.jp/pricing/
- エックスサーバー サーバー仕様一覧:https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_spec.php
表の補足(正確を期すための注記)
- ConoHa WINGの937円は、公式サイトで実施中のキャンペーンが反映された12ヶ月契約の月額です。キャンペーンは期間・内容が変動します。
- エックスサーバー・ロリポップも時期によりキャンペーンを実施しています。「実質◯円」といった表示はキャッシュバックや長期契約などの条件付きの場合があるため、契約前に必ず条件をご確認ください。
- メモリ・vCPUはConoHa WINGは目安値、エックスサーバーはリソース保証。なおエックスサーバーの保証値は契約先のサーバー機によって異なります。ロリポップはハイスピードのメモリ・vCPUを公表していません。
- SSD容量・特典条件は各社公式の表示にもとづきます。
ConoHa WINGを実際に使ってどうか【当ブログの実環境】
ここは筆者が実際に契約して使っている一次情報として書きます。
このブログは、ConoHa WINGのベーシックプランで運用しています。 開業準備と並行してサイトを立ち上げる立場から見て、良かった点は次のとおりです。
一方で、「通常料金(時間課金の月額上限)は他社の格安プランより高め」という点は正直にお伝えしておきます。安さだけを最優先するなら他の選択肢もありますが、開業期に"つまずかずに立ち上げられる"ことを重視するなら、ConoHa WINGは有力です。
より詳しいレビューは、以下の個別記事でまとめています。
関連記事:ConoHa WINGを開業ブログで使い倒したレビュー
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エックスサーバーが向いている人は?
※ここは筆者が実運用していないため、公式仕様・公表情報にもとづく比較として書きます(体験としては書きません)。
エックスサーバーは、国内で長く使われている実績のあるレンタルサーバーです。スタンダードプランの特徴は次のとおりです。
- リソース保証:メモリ8GB・vCPU6コアが保証されており、他ユーザーの影響を受けにくい設計とされています。
- 運用実績・情報量:利用者が多く、設定方法などの情報を見つけやすい傾向があります。
- 料金:12ヶ月契約で月額1,100円(税込・2026年7月時点)。長期契約ほど月額が下がります。
「アクセスが増えても安定して動く土台を重視したい」「情報が多くて調べやすいサーバーがいい」という方には、エックスサーバーが向いています。ConoHa WINGと迷った場合の考え方は、個別記事で整理しています。
関連記事:エックスサーバーはどんな人向き?ConoHa WINGと迷ったら読む記事【士業目線で比較】
ロリポップが向いている人は?
※こちらも公式仕様・公表情報にもとづく比較です。
ロリポップのハイスピードプランは、初期コストを抑えつつWordPressを高速表示できるプランです。
- 料金:12ヶ月契約で月額1,045円(税込・2026年7月時点)。長期契約(36ヶ月)ではさらに下がります。
- LiteSpeed採用:WordPressと相性の良い高速Webサーバーを使っています。
- 独自ドメインずっと無料:12ヶ月以上の契約+自動更新設定で、独自ドメインが2つ無料になります。
「まずは費用を抑えて小さく始めたい」という方には選択肢になります。ただ、事務所サイトは"信頼の器"でもあります。料金の安さだけで選ぶのではなく、表示速度・サポート・独自ドメインメールの使い勝手まで含めて、自分の運用に合うかで判断するのがおすすめです。無料・格安が悪いという話ではなく、事業用として何を優先するかという視点で選べば失敗しにくくなります。
結局どれを選ぶ?タイプ別に整理
3社を、開業税理士の目線で改めて整理します。

開業準備は本業の勉強や手続きでただでさえ忙しい時期です。サーバー選びで消耗せず、つまずかずに立ち上げたいなら、筆者が実際に使っているConoHa WINGから検討するのが無難です。
よくある質問
事務所のホームページとブログは、同じサーバーで運用できますか?
できます。今回紹介した3社はいずれも1つの契約で複数のサイト(独自ドメイン)を運用できます。事務所HP用とブログ用でドメインを分けても、同じサーバー内で管理できます。
税理士事務所のサイトに、無料ブログ(note等)ではダメですか?
情報発信の入り口としてnote等を使うのは有効ですが、事務所の"看板"となる公式サイトは独自ドメインで持つのが基本です。独自ドメインメールが使える・デザインやページ構成を自由にできる・資産として自分に残る、といった点でレンタルサーバー+WordPressに利点があります。
サーバーの独自ドメインメールは、顧問先とのやり取りに使えますか?
使えます。独自ドメインメール(例:info@事務所名.com)は、フリーメールより事業用としての信頼感があります。今回の3社はいずれも独自ドメインでのメール作成に対応しています。
契約したあとで、プランやサーバーは乗り換えられますか?
プラン変更は各社とも可能です。ただしサーバー会社そのものの乗り換え(引っ越し)は手間がかかります。だからこそ、最初の1社を用途に合わせて選んでおくことが大切です。
税理士事務所のホームページは結局どのサーバーで作る?【まとめ】
税理士事務所のホームページや開業ブログを作るなら、迷ったときの第一候補はConoHa WINGです。表示速度・管理画面の分かりやすさ・独自ドメイン2つ無料がそろい、事務所HPとブログを1つのサーバーでまとめて運用しやすいためです。筆者自身、このブログをConoHa WINGで運用しています。
安定性やリソース保証を重視するならエックスサーバー、とにかく初期費用を抑えたいならロリポップも選択肢になります。ただ、サーバーは後から乗り換えるのに手間がかかるぶん、最初に「自分が何を優先するか」を決めておくことが失敗を防ぐいちばんの近道です。開業準備で消耗せずに立ち上げたい方は、筆者が実際に使っているConoHa WINGから検討してみてください。
\当ブログもConoHa WINGで運営中/
