※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。掲載している比較表内のリンク・ボタンもアフィリエイトリンクです。
「自分の事務所の記帳はマネーフォワード、顧問先にはfreeeを何件も入れている——結局、これから開業するならどれを選べばいい?」。開業税理士である筆者は、自事務所の経理をマネーフォワード クラウド会計で回しつつ、顧問先にはfreeeを多数導入してきました。両方を実際に使い分けている立場から、freee・マネーフォワード・弥生の3社を「税理士視点」で比較します。結論を先に言うと、会計ソフトは「自分の事務所用」と「顧問先用」を分けて考えるのが失敗しないコツです。
クラウド会計ソフトとは?税理士が選ぶ前に押さえる基本

クラウド会計ソフトとは、ブラウザ上で仕訳・帳簿付け・決算書作成までを行い、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込める会計ソフトのことです。インストール型(デスクトップ版)と違い、WindowsとMacを問わず使え、事務所と顧問先が同じデータをリアルタイムで共有できるのが最大の特徴です。税理士が選ぶときは、自分の事務所で使うソフトと、顧問先に勧めるソフトは必ずしも同じでなくてよいという前提を押さえておくと迷いません。
「どれが一番いい?」より「誰が・何に使う?」で考えると、答えが一気に絞れます。
【結論】税理士視点でのfreee・マネーフォワード・弥生の選び方
先に結論です。自事務所の経理を効率化したいなら「操作に慣れているソフト」、顧問先に導入するなら「その顧問先のバックオフィス状況に合うソフト」を選ぶ、という二軸で決めます。筆者自身は、自分の事務所ではマネーフォワード クラウド会計(MF公認メンバーに登録済み)を使い、顧問先にはバックオフィスが未整備な事業者ほどfreeeを導入してきました。同じ税理士でも、用途によって主役が変わるということです。
「自分に合う」と「顧問先に合う」は別物。ここを分けるだけで選定はラクになります。
freee・マネーフォワード・弥生を7項目で比較【一覧表】

3社の違いを、税理士がチェックすべき7項目で並べました。料金は各社の考え方が異なり(プラン制+従量課金など)、単純な「安い・高い」では比べにくい点に注意してください。
※表は横にスクロールできます
出典(2026年7月時点)
- freee会計 法人プラン:https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/27975180546713
- マネーフォワード クラウド会計 料金:https://biz.moneyforward.com/accounting/smb/price/
- 弥生会計 Next 料金:https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/kaikei-next/price/
- freee認定アドバイザー制度:https://adv.freee.co.jp/advisor
※料金の表記基準は各社で異なります(freee=税抜・月額(年払い時)/マネーフォワード=税込・年額/弥生=税抜・年額)。ユーザー追加や従量課金で総額が変わるため、実際の金額は各社公式の料金シミュレーションで必ずご確認ください(2026年7月時点)。
料金表の数字だけで決めると、あとで「機能が足りない・高くついた」となりがち。使い方から逆算しましょう。
freeeが向いている事務所・顧問先【顧問先に多数導入している筆者の視点】
freeeが力を発揮するのは、経理担当がいない・簿記が不慣れな顧問先です。筆者はこれまで、バックオフィスが整っていない事業者を中心にfreeeを多数導入してきました。銀行明細やレシートの自動取り込み、質問に答える形の入力で、顧問先自身がある程度まで記帳を進められるのが導入の決め手になっています。
なお筆者は、freeeの「認定アドバイザー」には登録していません。認定アドバイザー制度は導入実績・個人資格に加えて会費(有料サポートへの申込み)が要件で、その費用負担を理由に見送っているためです。制度に入らなくても顧問先へのfreee導入自体は問題なくできるので、「認定アドバイザーだから勧めている」わけではない、という点は正直にお伝えしておきます。
バックオフィスが未整備な顧問先に
freeeが向いている事務所・顧問先の詳細は、個別記事でさらに深掘りしています。
関連記事:freeeが向いている事務所・顧問先とは【顧問先に多数導入した税理士の視点】
「顧問先が自分で入力できる」ことは、記帳代行の負担を減らし、顧問料の設計にも効いてきます。
マネーフォワードが向いている事務所・顧問先【自事務所で使う筆者の視点】
マネーフォワード クラウド会計は、簿記の知識を活かして仕訳ベースで速く回したい人に向いています。筆者は自分の事務所の経理をマネーフォワードで管理しており、MF公認メンバーにも登録済みです。仕訳の考え方が分かっていれば、会計・給与・請求・経費まで連携させて事務所全体の数字を一元管理できるのが強みだと感じています。
顧問先に入れる場合も、ある程度会計が分かる経理担当がいる会社や、他のクラウドサービスとの連携を重視する会社と相性が良い印象です。
簿記を活かして自事務所を効率化
マネーフォワードが向いている事務所・顧問先の詳細は、個別記事で解説しています。
関連記事:マネーフォワードクラウドが向いている事務所・顧問先とは【MF公認メンバーの開業税理士が解説】
自分が毎日触るソフトだからこそ、操作の速さ・連携の広さは事務所の生産性に直結します。
弥生はどんな事務所に残る選択肢か
弥生は、すでに弥生を使っている顧問先が多い事務所にとって、依然として現実的な選択肢です。筆者自身は弥生を主力にはしていないため、ここは体験ではなく仕様・調査ベースでの整理になります。長年の実績とデスクトップ版(弥生会計 26)の資産があり、クラウドでも操作感が従来の会計ソフトに近いのが特徴です。
注意点として、従来の「弥生会計 オンライン」は新規受付が終了し、現在はクラウド版が「弥生会計 Next」に刷新されています(会計・請求・経費・証憑を統合した3プラン構成)。これから新規で選ぶ場合は、旧オンライン版ではなくNextが対象になる点を確認してください。会計事務所向けには弥生PAP会員制度があります。
「新しいから良い」ではなく、既存顧問先の環境との相性で判断するのが弥生との付き合い方です。
よくある質問(FAQ)
freeeとマネーフォワードは、税理士にはどちらが人気ですか?
どちらも会計事務所向けの制度(freee認定アドバイザー/マネーフォワード公認メンバー)があり、広く使われています。筆者の使い分けは「自事務所=マネーフォワード」「バックオフィスが未整備な顧問先=freee」です。人気で選ぶより、用途と顧問先の状況で選ぶことをおすすめします。
簿記の知識がなくても使えますか?
freeeは質問に答える形で入力を進められるため、簿記が不慣れでも比較的進めやすい設計です。マネーフォワードは仕訳ベースなので、簿記が分かるほど速く使えます。
顧問先と会計ソフトは揃えるべきですか?
揃える義務はありません。事務所の効率という意味では揃っているほうが管理しやすい一方、顧問先ごとに最適なソフトが違うこともあります。筆者は「自事務所用」と「顧問先用」を分けて考えています。
無料で使える会計ソフトはありますか?
各社に無料お試し期間や機能制限付きの無料枠がありますが、決算書作成など業務で使う機能は有料プランが前提になることが多いです。最新の無料範囲は各社公式でご確認ください(2026年7月時点)。
途中で会計ソフトを乗り換えられますか?
各社とも他社データの取り込みに対応しています。ただし勘定科目の対応づけや期首残高の確認など移行作業は発生するため、できれば期の切り替えタイミングでの乗り換えが安全です。
まとめ|税理士のクラウド会計ソフト選びは「自事務所用」と「顧問先用」で分ける
クラウド会計ソフトは、freee・マネーフォワード・弥生のどれが絶対的に優れているという話ではありません。「自分の事務所で効率よく回せるソフト」と「顧問先の状況に合うソフト」を分けて選ぶのが、税理士視点での結論です。筆者は自事務所にマネーフォワード、バックオフィスが未整備な顧問先にfreeeという使い分けをしています。まずは無料お試しで実際の操作感を確かめ、自分の事務所の運用に合うものから固めていきましょう。
まずは操作感を試したい方へ
自事務所の経理に使うなら
会計・業務ソフト全体の選び方は、カテゴリの総合ガイドでも整理しています。