開業税理士である筆者は、2026年1月にスマート名刺「ShareCard」を購入しました。それから約10か月、紙の名刺と使い分けながら、今も持ち歩いています。
結論から言うと、スマート名刺は紙の名刺の代わりにはなりません。税理士会や顧客との名刺交換は、今も紙です。それでも、紙の名刺を持っていない場面や、若い世代と知り合う場面では、スマート名刺のほうが連絡先がつながりやすいと感じています。
この記事では、ShareCardを選んだ理由、紙の名刺との使い分け、使ってよかった点と不満点を、開業税理士の目線で正直にまとめます。
スマート名刺とは?開業税理士に必要か

スマート名刺は、紙の名刺の代わりではなく、紙の名刺を持っていない場面を補う道具です。開業税理士なら、仕事の名刺交換は紙のまま、プライベートや若い世代との出会いで使うのがちょうどよいと筆者は考えています。
スマート名刺とは、NFC(近距離無線通信)のチップを内蔵したカードに、相手のスマートフォンをかざしてもらうことで、自分のプロフィール画面を相手のスマホに表示できる名刺のことです。
筆者のShareCardには、次の5つを登録しています。月額の有料プランは使っていません。

相手は、表示されたプロフィールからその場で連絡先に保存したり、公式LINEを追加したりできます。紙の名刺のように、あとで手入力してもらう必要がありません。
紙の名刺を置き換えるものではなく、「紙を持っていない場面」の穴を埋める道具です。
なぜShareCardを選んだのか?
ShareCardを選んだのは、金属製の上位モデルは高く、シールやステッカー型よりも「スマホ出して」とカードにタッチしてもらうほうが、相手に驚いてもらえると思ったからです。ほかのメーカーのスマート名刺とは比べていません。
Share-Meのスマート名刺には、カード型のほかに、スマホなどに貼るシール型・ステッカー型があります。公式サイトに掲載されている主な製品は、次のとおりです。
※スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | 形状 | 公式サイトの価格(税込) |
|---|---|---|
| ShareCard Premium | メタルカード | 8,800円 |
| ShareCard | カード | 4,280円 |
| ShareTap LITE | スマートシール | 3,480円 |
| ShareTap | スマートステッカー | 3,280円 |
出典:Share-Me公式サイト。2026年11月1日時点の表示価格です(いずれも通常価格からの値下げ表示)。

筆者はAmazonで、カード型のShareCardを3,808円で購入しました。
名刺交換そのものを、会話のきっかけにできるのがカード型のよさです。
タッチした瞬間に相手が驚いてくれる。それだけでも、カード型にした意味がありました。
紙の名刺とどう使い分けている?
筆者は、税理士会の集まりや顧客との名刺交換では紙の名刺を使い、若い世代と会うときやビジネス以外の場面ではスマート名刺を使っています。仕事の場では、紙の名刺がまだ当たり前だからです。
※スマホでは表を横にスクロールできます。
| 場面 | 使う名刺 | 理由 |
|---|---|---|
| 税理士会の集まり | 紙 | 紙の名刺交換が前提の場だから |
| 顧客・見込み客との面談 | 紙 | 仕事の場では紙がまだ当たり前だから |
| プライベートの飲み会 | スマート名刺 | 紙の名刺を持ち歩いていないことが多いから |
| 若い世代と知り合ったとき | スマート名刺 | 反応がよく、その場でLINEがつながるから |

実は、筆者の紙の名刺にもQRコードを載せていて、スマート名刺と同じSNSやホームページを読み取れるようにしています。それでも、タッチしてもらって、その場で「LINEして」と言えるスマート名刺のほうが、連絡先の広がりにつながっているというのが筆者の実感です。
開業時の名刺や挨拶状まわりの準備は、税理士の開業挨拶状の書き方でも紹介しています。
仕事は紙、プライベートはスマート名刺。この線引きで、今のところ困ったことはありません。
使ってよかった点は?
使ってよかったのは、紙の名刺を持っていない飲みの席でも連絡先を交換できることと、若い世代の反応がよいことです。タッチしてそのままLINEを追加してもらえるので、連絡先がつながりやすくなりました。
筆者が使うのは、主にプライベートの飲み会です。紙の名刺を持ち歩いていないときでも、ShareCardがあれば、自己紹介からLINEの追加までがその場で完結します。
顧問先ゼロから開業した筆者にとって、知り合った人との接点を1つでも増やせるのはありがたいことです。開業直後の営業の考え方は、顧問先ゼロから始める税理士の営業方法にまとめています。
飲みの席で「LINEして」と言える。地味ですが、これが一番効いています。
不満点は?
不満は1つだけで、iPhoneに貼り付けるカードホルダーに入れて持ち歩いていると、カードを取り出すときに自分のiPhoneが読み取ってしまうことです。
筆者は、ShareCardをiPhoneの背面に貼るタイプのカードホルダーに入れて持ち歩いています。すぐに取り出せて便利な反面、カードとiPhoneが近いため、取り出す瞬間に自分のiPhoneが反応して、自分のプロフィール画面が開いてしまうことがあります。
不満はこれだけで、機能そのものには満足しています。
不満は「自分のiPhoneが反応すること」だけ。持ち歩き方を決めてから買うのがおすすめです。
向いている税理士・向いていない税理士は?

ShareCardは、プライベートでも人と会う機会が多く、SNSや公式LINEで発信している税理士に向いています。一方で、仕事の場でしか名刺を使わない人には、紙の名刺だけで十分です。
※スマホでは表を横にスクロールできます。
| 向いている税理士 | 向いていない税理士 |
|---|---|
| 飲み会などプライベートで人と会う機会が多い | 名刺を使うのは仕事の場だけ |
| 公式LINEやSNSで発信している | SNSや公式LINEを使っていない |
| 若い世代の経営者・事業主とつながりたい | 紙の名刺で十分に連絡先が交換できている |
| 開業直後で、知り合いを増やしたい | ― |
開業時にそろえたPC・デスク環境や道具の全体は、税理士のPC・デスク環境完全ガイドにまとめています。
発信しているSNSや公式LINEがあるなら、渡す先があるぶん効果を感じやすいはずです。
よくある質問
スマート名刺があれば、紙の名刺はいらなくなりますか?
筆者の経験では、いらなくなりません。税理士会の集まりや顧客との名刺交換は、今も紙の名刺を使っています。スマート名刺は、紙の名刺を持っていない場面や、プライベートで使う道具と考えるのがおすすめです。
ShareCardに月額料金はかかりますか?
筆者は月額の有料プランを使わずに、ホームページ・公式LINE・Instagram・YouTube・メールアドレスを登録して使っています。料金プランの最新の内容は、Share-Me公式サイトで確認してください。
紙の名刺にQRコードを載せるのと、何が違いますか?
筆者の紙の名刺にもQRコードを載せていて、同じSNSやホームページを読み取れます。それでも、タッチしてもらってその場で「LINEして」と言えるスマート名刺のほうが、連絡先がつながりやすいと感じています。
使っていて困ることはありますか?
iPhoneの背面に貼るカードホルダーに入れていると、取り出すときに自分のiPhoneが読み取ってしまうことがあります。不満はこの1点だけです。
まとめ:仕事は紙、プライベートはスマート名刺
ShareCardは、紙の名刺の代わりではなく、紙の名刺を持っていない場面を補う道具です。仕事の名刺交換は紙のまま、プライベートや若い世代との出会いでスマート名刺を使うと、連絡先がつながりやすくなります。