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税理士事務所のホームページやブログを自分で作ろうとサーバーを調べ始めると、だいたい最後は「エックスサーバー」と「ConoHa WING」の二択で止まります。どちらも情報が多く、どのサイトも自分がおすすめする側を推しているので、余計に決まらない。
この記事では、その二択で止まっている人に向けて、エックスサーバーが向いているのはどんな人かを整理します。
先にお断りしておくと、筆者が実際に契約して使っているのはConoHa WINGのほうです。エックスサーバーは契約したことがありません。ですので本記事では、使ったふりをした感想は一切書かず、公式が公表している料金・仕様と、ConoHa WINGを実際に使っている立場からの対比だけで書きます。
10日間の無料お試しから始められます
エックスサーバーとConoHa WING、士業サイトならどっちを選ぶ?
結論から書きます。契約前に管理画面や表示速度を自分の目で確かめてから決めたいなら、エックスサーバーです。10日間の無料お試しがあり、お金を払う前に触れます。一方、最初から本番として小さく走り出したい人にはConoHa WINGのほうが合います。
エックスサーバーとは、エックスサーバー株式会社が2003年から提供している共用レンタルサーバーサービスです。個人ブログから法人サイトまで幅広く使われており、公式サイトでは導入企業25万社・運用サイト数250万件と公表されています(出典:https://www.xserver.ne.jp/price/)。
開業税理士である筆者は、当ブログと事務所のサイトをConoHa WINGで運用しています。だからといって「ConoHaが正解」と押し付けるつもりはありません。条件によっては、エックスサーバーのほうが明確に有利な場面があります。それを隠して自分の使っているほうへ誘導するのは、税理士として書く記事のやり方ではないと思っています。
なお、表示速度の優劣についてはこの記事では触れません。両社とも測定条件が異なる自社発表の数値しか公表しておらず、使っていない筆者が「こちらが速い」と断定できる材料がないためです
「使ってないのに勧めるの?」と思われるかもしれません。だからこそ、体験談ではなく公表値の比較に徹します。
エックスサーバーとは?料金・スペックの基本(2026年7月時点)

エックスサーバーの共用サーバーには「スタンダード」「プレミアム」「ビジネス」の3プランがあります。事務所のホームページとブログを1〜2サイト動かす程度であれば、最下位のスタンダードで足ります。
※表は横にスクロールできます
※税込。初期費用は全プラン0円。2026年7月23日に公式サイトで確認(出典:https://www.xserver.ne.jp/price/)
士業がサイトを立ち上げるうえで、押さえておくべき点は次の3つです。
注意したいのが独自ドメインの永久無料特典です。「最大2つ無料」と大きく打ち出されていますが、スタンダードプランは12ヶ月契約で1つ、24ヶ月以上の契約で2つという条件が付いています。12ヶ月未満の契約は特典の対象外です(出典:https://www.xserver.ne.jp/price/)
「まず3ヶ月だけ試してから」と短期契約にすると、ドメイン代が別途かかる計算になります。ドメイン特典を当て込んで総額を見積もっている場合は、契約期間の条件を先に確認してください。
なお2026年7月時点では、キャッシュバックにより実質月額693円〜となるキャンペーンが実施されています(期間:2026年8月4日17:00まで)。キャンペーン価格は期間限定で変動するため、申し込み時点のエックスサーバー公式サイトで必ず確認してください。
「最大2つ無料」の「最大」は、たいてい条件付きです。数字より条件を読むほうが大事ですね。
ConoHa WINGと何が違う?主要スペック比較表

結論として、エントリープラン同士のスペックはかなり近く、明確な差が出るのは「無料お試しの有無」「料金の刻み方」「リソース保証の考え方」の3点です。
※表は横にスクロールできます
※税込。2026年7月23日に各公式サイトで確認。ConoHa WINGのWINGパック通常価格(12ヶ月13,068円・36ヶ月34,848円)を月額換算しています(出典:https://www.xserver.ne.jp/price//https://www.conoha.jp/pricing/)
エックスサーバー サーバー仕様一覧:https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_spec.php
見てのとおり、通常価格ベースの月額はほぼ横並びです。ディスク容量もバックアップの保持日数も同じ。つまり「料金とスペックだけを比べても差がつかない」というのが、2026年7月時点の正直な結論です。
差が出るのは、次の3点です。
3つ目は数字こそ同じですが、意味が違います。「保証値」は他の利用者の影響を受けにくいことを示し、「目安値」は状況によって変動しうる前提の数値です。ただしエックスサーバーの保証値は契約先のサーバー機によって異なり、古い世代のサーバーでは保証値が下がる、または保証なしと公式マニュアルに明記されています
より詳しい3社比較(ロリポップを含む)は、こちらの記事にまとめています。
事務所HP向けレンタルサーバー比較|ConoHa WING・エックスサーバー・ロリポップ
数字が横並びのときは、無理に優劣をつけないほうが読者のためになると考えています。
エックスサーバーが向いているのはこんな人【5つのケース】

料金とスペックで差がつかない以上、選ぶ基準は「自分の状況にどちらの条件が刺さるか」になります。エックスサーバーが向いているのは、次の5つのいずれかに当てはまる人です。
①契約前に触りたい人。 これが最大の差です。10日間の無料お試しがあるため、サーバーの管理画面が自分に合うかを、支払い前に確認できます。「よく分からないまま1年分を前払いするのが怖い」という人には、この安心感は小さくありません。
②すでにアカウントがある人。 Xserverドメインや他のXserverサービスを使っているなら、ログイン先と請求元がひとつにまとまります。事務所の経費処理という意味でも、支払先が散らばらないのは地味に効きます。
③将来 .co.jp を使いたい人。 独自ドメイン永久無料特典で .jp を選べるのはプレミアム以上、.co.jp を選べるのはビジネスプランのみです(出典:https://www.xserver.ne.jp/price/)。税理士法人化を視野に入れているなら、最初からこちらで組む選択肢はあります。
④複数人で管理する人。 ビジネスプランには「管理者ユーザー設定」があり、ドメインごとに複数人でのサーバー管理と権限設定ができます。職員にサーバーの全権限を渡さずに一部作業だけ任せたい場合、この機能の有無は実務上そこそこ重い差になります
⑤情報量を重視する人。 利用者が多いサービスは、トラブル時に検索で解決策が見つかりやすいという実利があります。士業のように「自分で調べて自分で直す」時間が限られている人ほど、この差は効いてきます。
支払い前に管理画面を触って確かめられます
①に当てはまるなら、正直まず無料お試しを触ってみるのが早いです。合わなければ課金前にやめられます。
逆にConoHa WINGのほうが向いている人(筆者がConoHaを選んだ理由)
ここは正直に書きます。筆者がConoHa WINGを選んだのは、エックスサーバーが劣っていると判断したからではありません。単純に、次の3つの条件が自分の状況に合っていたからです。
筆者は税理士登録の直後、開業準備と並行して「とりあえず動くサイト」を先に立ち上げる必要がありました。長期契約を即決する余裕がなかったので、時間課金で始められる点が決め手になりました。
もうひとつは環境の再現性です。この開業ブログはConoHa WING+AFFINGERで動いています。読んでいる人が同じ構成をそのまま真似できるという意味では、筆者が説明できるのはConoHa WING側だけです。エックスサーバーの管理画面の操作手順を、使っていない筆者が解説することはできません
ConoHa WINGの実際の使用感については、こちらにまとめています。
ConoHa WINGを開業ブログで使い倒したレビュー【当サイトの実環境】
「筆者が使っているほうが優れている」ではなく、「筆者が説明できるのはこちら」というだけの話です。
迷ったときの決め方3ステップ
スペックで差がつかないときは、条件を順番に潰していくのが早いです。次の3ステップで判断してください。
契約期間を先に決める
ドメイン無料特典もキャンペーン割引も、条件はすべて契約期間で変わります。「1年やってみて考える」のか「3年続ける前提」なのかを先に決めると、比較の土俵が固まります。
無料ドメイン特典の条件を確認する
エックスサーバーのスタンダードは12ヶ月契約で1つ、24ヶ月以上で2つ。ConoHa WINGはWINGパックなら2つ、通常料金は特典対象外です。ここで総額が変わります。
「触ってから決めたいか」で選ぶ
支払い前に確認したいならエックスサーバーの10日間無料お試し。少額課金してでも本番環境で試したいならConoHa WINGの時間課金。ここが最後の分かれ道です。
サーバー選び以前に「そもそも自作すべきか、いくらかかるのか」から整理したい場合は、こちらの記事を先に読んでください。
税理士事務所のHP・ブログを自作する完全ガイド【総費用と手順】
STEP1を飛ばして料金表を眺めても、たいてい決まりません。期間から決めるのがコツです。
士業がサーバーを選ぶときによくある質問
あとからサーバーを乗り換えられますか?
技術的には可能で、両社ともWordPressの移行機能を用意しています。ただし独自ドメインの無料特典は契約中に限られる点に注意してください。エックスサーバーは「サーバーご契約中は永久無料」、ConoHa WINGはWINGパック解約時に取得したドメインも解約となる旨が公表されています(2026年7月時点)。
事務所のメールアドレスもサーバーで作れますか?
両社とも独自ドメインのメールアドレス作成に対応しています。ConoHa WINGは公式仕様書でメールアドレス無制限と公表されています。エックスサーバー側の詳細な仕様は公式の機能一覧(https://www.xserver.ne.jp/functions/index.php)で確認してください。
最下位プランで足りますか?
事務所サイトとブログを1〜2サイト運用する規模であれば、エックスサーバーのスタンダード、ConoHa WINGのベーシックで一般的には足ります。両社とも運用中に上位プランへ変更できるため、最小構成から始めて必要になったら上げる形で問題ありません。
キャンペーン価格は更新時も続きますか?
続きません。両社ともキャンペーンは新規申し込みに適用されるものと明記されています。更新時の料金は別建てになるため、契約前に「更新後にいくらになるか」を必ず確認してください。ここを見落とすと2年目に想定外の負担が出ます。
最後のQ4は、開業直後だと本当に見落としがちです。初年度と2年目の金額は分けて把握しておきましょう。
まとめ|エックスサーバーは「試してから決めたい人」に向く
エックスサーバーとConoHa WINGは、2026年7月時点の通常価格・ディスク容量・バックアップ保持日数がほぼ横並びです。だからこそ、決め手になるのはスペックではなく契約条件のほうです。
筆者はConoHa WINGを使っていますが、それは「自分の開業スケジュールに合っていたから」であって、エックスサーバーを検討して落としたわけではありません。上の5つのケースのどれかに当てはまるなら、エックスサーバーを選ぶのは十分に合理的な判断です。プランごとの詳しい条件と現在のキャンペーン内容は、エックスサーバーの料金プランで確認できます。
ロリポップを含めた3社の横並び比較で最終判断したい場合は、比較記事に戻ってください。
事務所HP向けレンタルサーバー比較|ConoHa WING・エックスサーバー・ロリポップ
まずは無料お試しで、自分に合うか確認を